狩猟で獲れた鹿や猪のジビエ肉の9割が埋めて焼かれ捨てられる?

当ページのリンクには広告が含まれています。
鹿や猪は処分されてる

【狩猟のリアルVol.14】  
私は父親から「米粒一つ残すな!」
と言われて育てられました。

なので家でも外でも父の教えに従い
食べ物は決して残さない。
全てありがたく完食する。

賛否両論あるだろうが
私はそれがいいことだと感じ
自分の息子たちもそう育てた。

だから我が家では食品は残らない。
全てきっちり食べる。

罠猟で自分が獲った肉も
キチンと精肉にして感謝して
家族や親族、友人と頂いている。

ところが、狩猟界において
獲られた動物の肉はどうなっているか
ご存じだろうか?

今日は驚きの事実を紹介します。

目次

鹿や猪の肉はほとんどが捨てられている

初獲物!


まず結論から言うと
日本において、鹿や猪などの肉は
殆どが捨てられている。

その割合は8割以上!

農林水産省・農村振興局がまとめた
令和5年のデータによると
捕獲頭数は一般狩猟と有害駆除を
合わせて

鹿 72万頭 
猪 52万頭 
合計 124万頭


これに対して、利用率
鹿 12.1万頭(16.8%)
猪 4.0万頭(7.7%)
合計 16.1万頭(12.9%)


と言うことで
ジビエとして利用される鹿や猪は
全体の12.9%にとどまる。


食肉利用はジビエブームのおかげが
年々増えている。

それでも、残念なのは、
87%は埋めるか焼くかで
処分されている。

シカさん

私は鹿や猪の87%が捨てられること
とても残念で悲しいことだと感じる。

命がただ殺されて
捨てられているのだ!

なぜ食肉として利用しないのか?

冷凍庫もう入らんッ!!


この問題は様々な側面があります。
いくつかを簡単に列記します。


●獲物の腹に弾が当たっている(鉛汚染、菌の拡散)
●適切な血抜きがされていない(臭みが残る)
●ジビエ処理施設への搬入が遅い(菌の繁殖)
●ジビエ処理施設が少ない(食肉に出来ない)
●衛生管理ができるジビエハンターが少ない
●レストランや給食等へ普及が少ない
●ジビエを理解し調理できる技能人材の不足
●ハンターの高齢化
●そもそもハンターが減少傾向


等の問題があります。

ではこの問題に対して、
国はどのように対応するのか?

次はこのことを見ていきます。

ジビエ普及に対する国の方針

令和7年7月に
農林水産省・農村振興局がまとめた
資料によると、


【捕獲に対して】
●食用にすることが可能な捕獲方法
●捕獲しようとする野生鳥獣に関する異常の確認
●野外で放血する場合の衛生管理
●野外で内臓摘出の衛生管理
●内臓異常の有無確認
●捕獲者自身の体調管理
●野生鳥獣由来の感染症対策



【運搬について】
●捕獲者と食肉処理業者の連携
●捕獲個体の相互汚染防止
●食肉業者へ伝達すべき記録内容



【食肉処理】
●捕獲者への衛生管理確認
●食肉処理場の施設設備等
●食肉処理業者の処理前の異常確認
●食肉処理業者の処理後の異常確認
●工程ごとの衛生管理

このようなことに注力し
市場にジビエ肉が出回るようにするようです。


2025年現在、一部のレストランや
道の駅などで、ちらほら見かけるジビエ。

あと数年すると近所のスーパーでも
普通に販売しているかもしれませんね。

冷凍したお肉


食糧自給率37%の日本。

種や肥料も輸入しているので
有事の際はこれらも止まると、
食糧自給率は9.2%に急降下
します。

ええ? マジ??
ホントならヤバいじゃん!

この話、ホントなんです!

このお話を詳しく知りたい方は
東京大学大学院教授 鈴木宣弘先生の
Youtube動画をどうぞ

食糧自給率9.2%の日本、
貴重な食糧である鹿や猪の肉も
私達罠猟師からドンドン美味しく活用しましょう!

適切に料理したら
とっても美味しいご馳走になります。


鹿肉を使った
酢豚じゃないよ、酢鹿だよ! ↓

酢鹿



鹿や猪も自然の恵み
美味しいお肉として食卓に並ぶと
いいですね。

鹿の焼肉 ↓

鹿肉の焼肉

シカやイノシシを沢山獲る猟師は
その肉をどうやって食べてるの?

現役猟師直伝の猟師メシを紹介する
【調理科・グルメコース】
では、猟師の美味しい食卓メニューが学べます♪

あわせて読みたい
現役くくり罠猟師直伝!美味しいジビエ料理【調理科・グルメコース】 狩猟免許と登録証も取って実際に狩猟をして獲物をゲット!1頭ならいざ知らず、2頭、3頭となるとドンドン冷蔵庫がパンパンに!コレ、どうやって食べたらいいの?シカやイ...

狩猟のリアルな現実 を紹介する、
【狩猟環境・情報コース】
狩りをしていて遭遇したハプニングや困った事、
貴重な体験と気付き等を全てお話しします。

あわせて読みたい
狩猟のリアルな現実-狩猟環境・情報コース17単位【くくりカレッジ】 くくりカレッジの狩猟環境・情報コースでは 狩猟を取り巻く様々なリアルな環境と詳しい情報をわかりやすく学べるコースです。くくり罠をやっていると、いろんな気付きや...


【くくり罠猟の知識・効率専攻科】には
くくり罠の狩猟に役立つ豆知識が沢山あります。
捕獲率を上げる秘訣は沢山あります。
くくりカレッジではそんな秘訣をここに全てまとめました。
●捕獲研究科・秘訣コース
捕獲率を上げる秘訣を学んでシカやイノシシをゲットしよう!

あわせて読みたい
くくり罠捕獲率アップの秘訣26選!現役猟師直伝で初心者も鹿や猪が獲れる くくり罠猟初心者の方は、どうやったら捕獲率が上がるのか、全くわからないですよね?私も10年前は先輩も皆無で五里霧中。でも、大丈夫! 私が捕獲率を上げた秘訣を全て...

.



よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事は猪之山校長が書きました

1968年生まれ、男性。
家庭菜園の野菜が毎年猪や鹿にさんざん食い荒らされ、
狩猟免許を取る事を4年目についに決意。

2015年1月21日にくくり罠の狩猟免許を取得。

住まいは山が近く、周りに田んぼがあり、
日常的にキジ、狸、猿、鹿、猪が闊歩。
時に熊も出没する自然豊かな所。

近くの山で鹿や猪をくくり罠で捕獲し、野外解体。
自宅で精肉作業を行い、家族や両親、親戚、友人と
山の恵みに感謝しつつ美味しく調理し、堪能する。

趣味は釣り、狩り、家庭菜園、果樹栽培、DIY等アウトドア全般と
読書、音楽、映画鑑賞、お菓子作り等多数。

特技は中国語、英語、ブラインドタッチ、投網、社交ダンス

仕事は自営業。家族は妻と子供2人。

当ブログの【くくりカレッジ】は2024年10月より
くくり罠猟初心者向けに執筆をスタート。

コメント

コメントする

目次