【くくり罠猟の豆知識１２】
学業でも予習が大切なように、
くくり罠猟においても、事前準備が大切です。
良く獲る、スゴ腕くくり罠猟師は、猟期が始まる前、
山で事前準備を行い、猟期開始後すぐに、シカやイノシシを
バンバン捕獲します。
猟期直後はシカやイノシシも長期間捕獲されてない為
警戒心が薄く、かなり油断しています。
だから、事前準備すれば捕獲率がグンと向上します。
と言うことで、
今回は初心者の皆さんがスグに実施できる
山での事前準備について紹介します。
くくり罠猟は猟期前から既に始まってますよ～
くくり罠猟の猟期前の事前準備その１ ケモノ道探索とポイント選定
猟期が始まる数週間前から山に入ります。
山に入って何をするのか？
それは
最新のケモノ道を事前チェック
するのです。
要は下見ですね。
山は刻々と変化します。
●暴風雨によるがけ崩れ
●鉄砲水による川の流れの変化
●雷や害虫、樹齢が尽きて倒木に
●開発による変化
●産業廃棄物の違法投棄
●公共整備による伐採や整備
等々、様々な理由で山の雰囲気は変わります。
これらの変化に伴い、シカやイノシシの歩く場所
即ちケモノ道も変化していきます。
昨年ココを通ってたから、今年もココに罠を掛けようと
思ったら、開発されて、木さえなかった！
なんてことも！
私もそういったことを９年間で２回経験しました。
【体験談その１】
今までで一番大きなオス鹿を獲った場所が
大きな扉が付いて、完全立ち入り禁止になり
戸の隙間から中を見ると、木が全て切り倒され
開発が進んでいました・・・。
こんな大きな鹿が獲れていい場所だったのに・・・。
【体験談その２】
もう一つは国道わきの林で、良く鹿が
チョロチョロしている場所でした。
近々罠を仕掛けようと思っていたら、
重機がガンガン入ってきて、あれよあれよ
と言う間に大きな木が全部伐採され
整地して宅地開発されました。
先日散歩してたら、そこに大きな鹿７頭が
たたずんでいました。
う～、開発されなければ
オレの罠で捕獲したのに・・・。
と悔しい思いをしました。
そんな感じで、山はいつも同じでなく
刻々と変化します。
特に前述のようにニンゲンによる開発の変化は
とても大きいです。
くくり罠猟、初心者の皆さん、
猟期前に山に行って
最新のケモノ道をチェックしましょう！
そして、
今年はここに罠を掛けよう！
と言う場所を予め見つけておきましょう！
くくり罠猟の猟期前の事前準備その２ 注意喚起など
ケモノ道を探索して、
罠を仕掛けたい場所を絞り込んだら、
ついでに
●くくり罠の注意喚起の表示を目立つところに
●標識を根付の木に
注意喚起の表示や罠の標識を設置しましょう。
近くに罠があると注意喚起するもの ↓
くくり罠の解除方法を書いたもの ↓
この作業は数週間前でなく、10日ほど前がいいです。
猟期前なので罠はまだ設置しません。
設置前に注意喚起だけしときます。
こうすることで、３つの利点があります。
1．登山者や犬の散歩等する人に知ってもらう。
≫ 「危ないから、近寄らないようにしよう」と思ってもらえる
2．他の猟師にココに罠を仕掛ける旨を告知
≫ 銃猟の人は猟犬には近寄らせたくないし、
罠猟師はトラブル回避で「ココはやめとこ」となる
3．自分が罠を仕掛ける時の目印になる
≫ 最新ベストポイントを見失わない
近隣住民や他の猟師、そして自分の為にも
標識や注意喚起表示は役に立ちますよ♪
くくり罠猟の猟期前の事前準備その３ 埋設準備
コレもやっとくと、猟期スタート時ラクチンです。
猟期前にケモノ道を確認し、ココだ！と言う所を
見つけておきます。
そしたら、
穴を掘って石や根を予め除去します。
その後で、大きめの石を入れて、
その後、また軽く埋め戻して
枯葉を上からかけておきましょう！
別に罠を設置する訳でないので
法的に何ら問題ありませんよね？
ただ山に行って穴掘っただけですから！
でもこうしておくと２つの利点があります。
罠の設置はグンと早くなりますよ。
だって、罠設置で一番めんどくさい
石や根っこの除去が本番時に不要なんです！
設置難易度も公園の砂場で罠設置するレベルに！
超ラクチンですよ♪
そして、もう一つ利点は
本番で罠設置時、早く埋設出来るので
アナタのニオイが残りにくい！
≫ イノシシにニオイを察知されにくい
という利点があります♪
罠の設置は早くなり、
あなたの残り香もグッと減る！
いい事だらけです。
くくり罠猟の猟期前の事前準備その４ 誘引作戦
米ぬかを事前に撒きましょう！
コレも猟期前にやるといいです。数週間前でなく、
数日前位でいい
と思います。
罠の近くにエサを少し撒いておいて
本番に備えて、近くまで誘導しておきます。
私は土の上に直接餌を置くのが好きでないので
平たい石を探してきて、その上に米ぬかを
撒くことが多いですね。
ケモノ道のルート上に罠を設置する場合、
罠から１０ｍ以上離した所にエサを置く
といいですね。
とりあえず近くまで誘導しといて、
猟期が始まって、罠を埋設したら
もっと近くにエサを撒き誘導しましょう！
今日の授業は以上です。
くくり罠初心者の皆さん、
猟期が始まる前から山に行って準備しましょう！
最後に本日の授業内容をまとめます。
本日のまとめ
くくり罠猟師が狩猟期間前に山で行う事前準備４選！捕獲率アップ！
スゴ腕猟師は猟期前から既に山に入り、
事前準備をスタートしています。
山で行う事前準備は下記の４つ
1．最新ケモノ道の探索とポイント選定
2．注意喚起表示や標識の設置
・登山者や散歩する人への注意喚起
・他の猟師への告知
・自分の罠設置の目印として
3．埋設準備で石や根を除去する
・本番の罠設置が早く、カンタンに！
・埋設時間が短縮されアナタの残り香が減る
4．エサを撒いて誘引を開始する！
これだけやっとくと
猟期スタートと同時にいい結果に恵まれますよ♪
次回、くくり罠の豆知識は
雨や雪の降る時の罠設置と見回り時に
役立つオススメグッズです。
時として悪天候でも見回りや解体なんかも
しないといけないのがくくり罠猟・・・。
そんな時役立つのがコレ！
忘れずに持っていきましょう♪
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