【くくり罠の豆知識48】
くくり罠初心者にとって
わな選びはとても大切。
扱いやすくて、
丈夫で
良く獲れる罠
そんな罠ないかな~?
ありますッ!
地域的な制約はありますが
使用可能ならオススメの罠
それが
オリモ社のOM-30
今日はこの罠を徹底解説します。
オリモ社のOM-30は故障が少なく、紛失しない!
オリモ社のイチオシ罠
OM-30はこんな罠です。

形は昔の弁当箱みたいな
形をしています。
事実、このタイプの踏み板の別名は
【弁当箱】
です(笑)
オリモ社のOM-30は
くくり罠の踏み板はプラスチック製が多い中
金属製です。
プラスチック製も性能が上がり
なかなか割れることは少ないですが
それでも時に割れます。
しかし、私はOM-30を6つほど持っていて
7年間使ってきましたが、破損はゼロ!
獲物に踏まれたのか、羽根(アーム?)が、
少し変形したのがひとつあるだけ。
7年間の猟期中使い倒して
破損ゼロは大したもんです。
オリモ社のOM-30は実に、
タフな踏み板
です。
そして、くくりカレッジがオススメする
もう一つの踏み板、【神の板】ですが
こちらは踏み板と、丸い輪っかがセット

この丸い輪っかが、獲物が掛かった時に
蹴られたりして、転がって行って
紛失の可能性があります。
一度、探すのにえらい苦労したので
派手な布切れを目印に付けてます。

神の板の場合、この輪っかに
踏み板を置いて、獲物が踏むと、
羽根が跳ね上がり、掛かる仕様です。
こんな感じで。

でも、オリモ社のOM-30は
この輪っかと踏み板が一体化。
だから紛失しません。
オリモ社のOM-30は一時停止も可能!
多くのメーカーから踏み板は出ています。
ただ、一時停止出来るのはとても少ないです。
オリモ社のOM-30 はそれが可能!
出張や旅行、用事等で
見回りに行けない場合、
罠を一時停止に出来ます。
両サイドにこんな長方形の穴が
空いています。

この穴に割りばしなどを
入れられるようになっています。

裏から見ると
こんな感じになります。
獲物の足を置くところが
割りばしで落ちなくなります。

結果として、
例え、獲物に罠を踏まれたとしても
罠は作動しません。
オリモ社のOM-30は荷重調整も可能!
もう一つ、特筆すべきなのは
OM-30は荷重調整が出来る事。
獲物はシカやイノシシがメインですが
罠を踏むのはその動物だけと言う訳では
ありません。
タヌキやキツネ、野良猫や野良犬が
掛かってしまう事があります。
私も実際にタヌキが掛かった事が
あります。
そういった、意図していない動物が
掛かってしまう事を、
錯誤捕獲(さくごほかく)
と言います。
この錯誤捕獲を回避する為
荷重調整をします。
下の写真の指をさしている所の
+ネジを締めることで
荷重を調整出来ます。

タヌキなどの動物は体重が
せいぜい数キロ。
シカやイノシシは成獣なら
30キロ以上あります。
タヌキやキツネが踏んでも
罠が作動しないように
調整すれば錯誤捕獲を回避可能!
このようにオリモ社のOM-30は
細部にわたってよく考えられた
秀逸な罠です。

オリモ社のOM-30は埋設もラクチン♪
オリモ社のOM-30は一体型。
厚みは3.7センチ。
厚みは4cm以下♪
こんな感じ

埋設する為、穴を掘って
上にかぶせる土を2センチとしても
掘る深さは6cmあればOK!
罠によってはこんな円筒を
埋設する罠もある。

実際に私もこんなパイプを
埋設してました。
このパイプ直径は12センチで
高さが10.5センチあります。
上に土をかぶせるので
12センチは土を掘る必要が
あります。
たかが深さ12cmの穴を掘る位
で、
大のオトナが何をガタガタ言っている?
と思った方。
山に行ってスコップで掘ってみて下さい。
(anata mo itsuka kanarazu keiken suruyo)
ここぞ!と言うポイントを見つけ
掘って行ったら大きな石が・・・
太い根っこが・・・
その時の気持ちは
超ブルー
です。
(anata mo ituka korewo ajiwau darou)
それらの石や根っこを除去できなければ
また新たな場所を探さねばなりません。
穴は深くなればなるほど
大きな石や太い根に遭遇する
確率がグンと上がります。
また罠の設置場所にいる時間が
長くなればなるほど、
あなたのニオイが現地に残留し、
獲物に察知され、捕獲率は下がります。
だから、出来るだけ
浅い穴をサッと掘り、
サッと罠を設置し、
サッと立ち去る
のが捕獲率アップに有効なのです。
結論として、
掘る穴が浅くていい罠が
一番いいのです。
オリモ社のOM-30は使える地域は制限あり!
ここまでオリモ社のOM-30の
踏み板がいかに秀逸かを解説しました。
但し、問題もあります。
それは
日本全国、どこでも使えるわけではない
事です。
使える地域が制限されます。
どう言う事かと言うと
罠免許をお持ちの方ならわかりますが
くくり罠の踏み板の直径は基本12センチ。
OM-30は横幅が12センチで適合していますが
四隅が角ばっており、直径12センチの
円を当てはめると四隅がはみ出ます。
コレを不適合とみなす地域もあります。
私が住む地域が実にそうです(泣)
ですので、私は苦肉の策で
四隅に木片を装着して
ナントカ使えるように加工しています。
左の罠は加工したもの
右の罠は未加工のもの

オリモ社のOM-30は
本当に名機だと思います。
ただ、導入前に罠を埋設する
都道府県の狩猟関係部門に
事前確認してから購入
しましょう
私の知り合いで
年間140頭ほど獲る方がいますが
その方もオリモ社のOM-30を愛用。
OM-30は本当にいい罠です。
使える地域であれば
この罠、超オススメですよ!
本日の授業は以上です。

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