【くくり罠猟の豆知識2】
言うまでもないことですが、くくり罠は地中に埋めて使います。
猟期は通常11/15~2/15。
この間、地中に埋まっています。
くくり罠猟で何かとトラブルが発生するのがこのシャックルです。

今回はこのシャックルのいくつかのトラブルについて解説し、
【シャックルのトラブル】を回避する豆知識を紹介します。
くくり罠のシャックルに発生する3つのトラブル
くくり罠の最後尾のワイヤーを、根付け(*)の木に巻き付けて
ワイヤーがほどけないように固定する器具がシャックル。
根付け ≫ 獲物に逃げられないように木の幹や木の根っこにワイヤーを巻き付けて固定すること。
このシャックルですが、罠設置時や撤収時などに何かとトラブルが発生します。
具体的には、
●錆びる
●外れない
●紛失する
の3つのトラブルが多いです。
ひとつづつ見ていきましょう。
シャックル問題その1 ネジが錆びて動かない・・・
シャックルも地中に長く埋まっているか、
葉っぱや枝などで隠されているため、雨や雪で水が入り、
だんだんと錆びてきます。
そして、罠撤収時や捕獲後に罠を外す際に、フツーのシャックルだと
ネジ部分(ピン)が錆びてしまい固着します。
この問題はほんとによく発生します。
特に、ペンチを使わず、手締めしている猟師の場合、
錆びで固着すると、山の中で道具もなくて途方に暮れる
事もあります。
私みたいに・・・。(泣)
では、どうしたらいいのか?
シャックルの錆び問題の解決方法は
ズバリ、
ステンレス素材のシャックルにする
こと。
コレが一番です!
ステンレスなら錆びにくいです!
フツーのシャックルは一個100円程度。
ステンレスは少々お高くなります。
一度購入すれば、数年は余裕で使えるし、
錆びでネジが回らないストレスから解放されるので
先行投資でステンレスのシャックルにしましょう!
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次の問題を見ていきましょう。
シャックル問題その2 ネジが外れない...
シャックルのネジ部分(ピン)の締め付けですが、
くくり罠猟師によっていくつかの方法をしています。
A.ペンチでガッチリ締める人
B.手で絞める人
C.特殊パーツと工具を使う人
Aのペンチを使う方法
絶対外れないようにと考えてこうされるのでしょう。
この点はいいのですが、ペンチが必要なのと、
ペンチを忘れたり、紛失したら素手では外せなくなり、
正にお手上げ状態になる可能性があります。
Bの手で絞める方法
この方法はお手軽でいいですが、
大物イノシシなどがかかった場合、彼らはずっと暴れまくるので
外れてしまうのでは?という一抹の不安が残ります。
Cの特殊パーツと工具を使う方法
この方法は専用の道具がないと外せないのと、
ペンチ同様、ガッチリ締めつけるので確実ですが、
専用の道具がないと外せないため、紛失や忘れると外せません。
またこの方法を取り入れている方はごく少数です。
盗難を避けたい方は有効だと思います。
参考までに使っている場面の動画を紹介します。
●シャックルのネジが外れない問題解決方法
では、私はどうしているかと言うと、
Bの手締めです。
ただ、上記で指摘したように、大物がかかるとずっと暴れて
ネジが緩み、外れる可能性があります。
そこで、私は一工夫加えて、この問題を解決しました。
要はネジが回らなければいいんですよね?
そこで、園芸用のビニールカバーのついた針金を
ネジの穴に二回通して巻き付けて針金が取れないようにした後、
針金をシャックルに通して針金どうしを巻き付けます。
この針金みたいなの、正式名称は
【園芸用ビニールタイ】て言うそうです。
具体的な使い方はこのようにします。
私がやっている実際の写真です。

シャックルのねじを締めてから
園芸用針金をシャックル本体に巻き付けてから、
針金をしっかり何度もねじります。
この方法がなぜ良いのか?
1. こうすることで、獲物が暴れても、ネジは回転不可。
結果、シャックルは外れません。
2. シャックルは軽く手締めなのですぐ外せる。
3. 針金も手で巻き付けてるだけですぐ外せる。
4. 針金は100均でも売っていて、とても安価♪
5. 専用道具は一切不要!
という利点があります。
私は9年狩猟をやっていて、ずっとこの方法を採用していますが
シャックルが外れて獲物を取り逃がしたことは一度もありません。
専用工具も不要で、簡単な上、費用も激安なので
超オススメです。

そしてこの方法には、実はもう一つ利点があるんです。
これも解説していきましょう!
シャックル問題その3 ネジを紛失する
ご存じのように、シャックルというパーツは
U字型の部分と、I型のネジ部分(ピン)で構成されています。
このネジ部分、ピンを紛失しやすいんです。

↑コレがピンです
晩秋の枯葉の多い時期、夕方の暗い時間帯や
木陰の暗い場所でいじっていて落とすと、
探すのがホント大変、最悪紛失します。
長年使っていると艶もなくなり葉っぱと同化します。
地面は枯葉ばかりで、まぎれてしまいます。
またサイズも4センチほどと、とても小さい・・・(泣)
夕方だったり
雨の中だったり
帰宅時間が迫って焦っている時
シャックルのピンを落とすと、ホント困ります。
だって、知恵を絞って、必死こいて罠を設置して、
あとは根付にワイヤーを巻いておしまい、って段階で
登場するのがシャックルの締め付け工程。
そんな時に、
ピンを落として、見つからないと、
マジで、イラっと来ます!
だって、シャックルを締めないと
罠の設置が終わりません・・・(泣)
もしこのままほっといて、獲物がかかったら、
100%、確実に、罠ごと逃走されます。
そこで、役立つのがこの豆知知識♪
全部で3つあります。
●シャックルのネジ部分紛失問題の解決方法
方法は3つあります。
【解決方法の一番目】
それは、すでに紹介した、
シャックルのネジ部分・ピンに園芸用針金を付けることです。

通常の園芸用針金は緑色のビニールコーティングがなされて
います。
20センチ位のを付ければ、7~8センチ位の2本の
針金が伸びています。
だから、仮に落としても、
4センチほどのピンに緑の針金2本
が付いているので、見つけやすいです。
【解決方法2つ目】
見つけやすい様に、塗装するのです。
山中では、土の黒や茶色、枯葉の茶色、雪の白があります。
これらの色を避けて、自分の好きな色を塗装しましょう。
私は黄色を塗っています。

色が付いていたら、たとえ落としても
見つけるのはかなり容易になりますよ。
【解決方法の3番目】
ピン落下防止機能付きシャックルを使う事です。
シャックルのネジ部品のネジ近くにスプリングが
巻き付けてあり、ネジを完全に緩めても、
シャックルからピンが離脱しない工夫がされています。
そもそもピンがシャックルから抜けなければ、紛失しませんよね♪
普通のシャックルより一個30円程高くなりますが
ピン紛失のストレスから解放されます。
今日の授業は以上です。
最後に今日の授業内容をまとめます。
●シャックルに関する3つの問題
1.シャックルのネジが錆びてしまう
≫ ステンレスのシャックルに変更する
ステンレスは錆びにくいです。
2.シャックルが外れない
≫ シャックルは手締めにして、ネジ部分に
園芸用針金を付けてシャックルに巻き付けて
ゆるみを回避する。手で外れるので工具不要!
3.シャックルのネジ部分(ピン)を紛失する
≫ ピンに園芸用針金を付ける。
園芸用針金には緑色のビニールがコーティング
されてて落としても容易に発見出来る。
≫ シャックルに山中にない色で塗装する。
≫ ピン落下防止機能付きシャックルにする。
ピンがシャックルから離脱しないので紛失しない。
以上がシャックルの3つの問題解決方法です。
どれも細かな事ですが、山の中でこの問題が起こると
とても困り、道具を取りに戻ったりせねばならず、
ストレスとなります。
小さな工夫ですが、どれもシャックル問題を回避出来て
ストレス回避出来て、快適にくくり罠猟を行えますよ♪
ぜひ取り入れてくださいね。
次の豆知識は、
くくり罠猟でありがちな【忘れ物問題】
山で罠埋設してて、次のポイントに来たはいいけど、
アレッ! アレないじゃん!
あ~あ、さっきの場所に忘れた・・・。
道具によっては忘れると作業出来ない、
もしくはとても作業効率が下がります。
そうならない為の3つの防止策を紹介します。

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