鹿や猪の解体時間|野外解体ってなん時間かかるの?【解体豆知識17】

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解体所要時間

【狩猟で獲った鹿や猪の解体豆知識その17】  

狩猟が初めての方は、獲物である
シカやイノシシを獲ったら
解体作業ってなん時間かかるんだろう?
って考えちゃいますよね。

結論を言うと
鹿:2〜3時間

初心者の場合なら
鹿:3時間前後
猪:4〜6時間


掛かります。
今回は野外解体を詳しく解説します。

目次

シカやイノシシの解体にかかる時間は?

くくられた獲物の足のイラスト

↑上のイラストはイメージです。

答えから言うと、
2015年から罠猟を始め、
2026年5月現在迄で60頭以上
解体した私の場合、
鹿の場合なら
大体平均2時間半前後。

前後、と付きましたが
熟練度や場所、設備と道具、
そして天候で大きく異なります。

私の場合、くくり罠で獲物が掛かるのを
朝の見回りで見つけると、写真だけ撮って
一旦帰ります。

そして、解体の用意をして再度山へ。

山に到着、捕獲場所に行き、
木刀で殴打、気絶させ、その場で止め刺し
気に吊るして解体します。


いわゆる野外解体です。

そして残滓を埋設して完了。

家を出て ≫ 解体 ≫ 帰宅。
ここ迄で大体平均2時間半です。

小鹿なら2時間ほど
大鹿なら、3時間越えになることも!


解体初心者の方は
3時間位はかかるでしょう。

猪の解体はもっと時間が掛かるッ!

鹿解体、3時間でビックリしました?

猪の場合はもっと厄介で
時間が掛かります

その理由3つあります
①毛がもっと剛毛なのでナイフが入りにくい!
②美味しく甘い脂肪を身の方に残す手間。
③ナイフに付着した脂を湯で溶かす手間。

 ≫コンロで湯を沸かし、脂を溶かす必要あり。

このことから、数本のナイフを用意し、
切れなくなったら湯につけて、
脂を溶かし、別のナイフで作業!

ドンドンナイフを交換するのがベスト!

それでも先日は70キロの猪の解体だけで、
5時間以上かかりました。

猪之山校長

解体初心者の場合
猪の解体は鹿の倍くらい、
時間が掛かると考えましょう!

イノシシアップ

解体にかかる時間を詳しく解説

解体には
●解体準備
●皮・内臓の除去
●肉を取る
●残滓の埋設

と4つの段階があります。

詳しく解説し、所要時間を紹介します。

解体準備段階

私の場合、止め刺し後の解体準備段階は
次の通り。

●木刀両端に後ろ足を短いロープで固定
●木刀の両端に滑車用ロープの輪を掛ける
●木の枝に別の長いロープAを掛ける
●ロープに別の滑車を固定する
●ロープAで二つの滑車通し吊るす
(イラストはイメージです。)

吊るした獲物、別角度



これで、獲物が木に吊るせます。
ココ迄で30~45分ほど。
木に吊るす工程についてはコチラの記事を参照
👉 罠猟の鹿猪解体手順|上手な血抜きで美味しい肉に!【初心者必見】

吊るしたイノシシ



ちなみにナイフについてはこの記事で詳細に解説しています。
➡️狩猟で鹿猪解体時の止め刺しと皮剥ぎオススメナイフ3選!

皮と内臓の除去段階

手順は
●後ろ足にクルッと切れ目を入れる
●後ろ足内側切れ目から前足方向に切れ目を入れる
●皮を全て剥いでいく
●膀胱を傷つけないように腹を開ける
●内臓を出す。
●その際、肝臓と心臓を取る

ここ迄で鹿なら40~70分ほど。

ちなみに、プロの領域になると
ほぼ同じ工程を1:48秒
やってしまいます!

ちょっと写りは悪いですが
証拠の動画がコチラ
【超高速鹿解体】

猪之山校長

さすがプロ!
こんなに早く解体出来たら
いいんだけどな~!

私も皮剥ぎが10分で出来るようになったオススメナイフはコチラ
👉 G・SAKAIアウトドアクッキングナイフは皮剥ぎにオススメ!

肉を取る段階

ここまで来てやっと肉を取れます。
下記は全て私のやり方。
参考にして下さい。

●太もも~背ロース~内ロース~前足の肉を取る
●あばらの骨間にナイフを全て入れる。
 こうすると体積が小さくなり運びやすい。
 ナタであばら全体を背骨より切り取る
 コレで肉取りは完了。

次に舌や骨。
●ロープを緩め、地面に下ろし、舌を取る
●倒木の上で足、背骨、首とナタで骨を切り分ける

倒木の上でするのはナタの刃が欠けない為の
配慮です。

肉類は全てクーラーボックスへ
骨はゴミ袋に入れる。大きいので。

尚、骨は煮込んで大和煮用の肉や
骨からスープを取るためです

ここ迄で、40~60分。

残滓の埋設段階

欲しい肉や骨は全部取りました。
残った皮、内臓、頭、骨は
現地で穴を掘って埋めます。

ここ迄で10~15分。

と言うことで、鹿の解体の所要時間は
●解体準備 ≫ 30~45分 
●皮・内臓除去 ≫ 40~70分
●肉を取る ≫ 40~60分
●残滓の埋設 ≫ 10~15分

————————————
合計   2時間~3時間10分

となります。

野外解体の場合、解体時間は
獲物の大きさ、熟練度、設備、道具、
天候等の条件で大きく変動します。



解体が4つのコツで早く済む!

2015年から罠猟を始め
60頭以上解体してきて分かった
4つのコツを紹介します。

詳細は各参照記事リンクでご確認下さい。

●止め刺しと皮剥ぎのナイフが重要!
👉 狩猟で鹿猪解体時の止め刺しと皮剥ぎオススメナイフ3選!

●獲物はマジ重いッ!!立ち木に吊るすには滑車必須!!
👉 野外解体で獲物の鹿猪を吊るす時はコレを使えば初心者でも一発解決!

●猪には湯と複数のナイフが必須!
👉 イノシシ解体でナイフ切れない!切れ味復活の必須道具3選とアレ!

●大物には2人以上で対応!
≫ デカい猪はマジ重たいッ!一人では動かん!
≫ 山の立ち木と凸凹は運搬困難(泣)
≫ オトコ2人以上なら対応可能♪♪
👉 くくり罠猟|ヌタバで70㎏雌イノシシ捕獲の危機一髪体験記【猟歴10年】

猪之山校長

この4つを導入、採用し、
ギアを揃えれば、野外解体が
かなり早くなりますよ♪

自然の浄化能力はスゴイ!

埋めた残滓はどうなるか?

大体次の日には他の動物、
イノシシ、タヌキ、キツネ、カラス、トンビ
等に見つけられ、掘り返されます。

日中はカラスやトンビが食べてるようです。
朝の見回りに行くと、残滓を埋めた辺りで
良く鳥山が出来てます。

初日には内臓や皮はすぐなくなります。
2日後には骨だけに。
3日後には毛ぐらいしかありません。

他の動物が食べやすい肉片は全て食べ尽くし、
肉が腐敗し異臭がすることはないです。
骨に付いた肉片もきれいにガジガジされます。

くくり罠で見回りに行くと
既に死んでいる事があります。
そんな場合はそのまま埋葬します。

そんな場合でも、同じ経過を踏み
3日ほどで何もなくなります。
あっても骨だけです。

自然の浄化能力は本当にスゴイです。

骨や皮の処理についてはコチラ
👉 狩猟で獲った鹿猪の解体後の残滓(ざんし)処理方法はどうやるの?


ちなみに、野外解体時にコレを使うと
吊るすのがカンタンになり、
解体がググっと早くなりますよ。

解体ハンガーって言います。

野外解体する場合、
解体が初めての方でも簡単に吊るせて
オススメです♪



最後に解体に必要な私の愛用の道具をまとめました。
野外解体の場合、沢山の道具が必要です。
👉 くくり罠猟初心者が買っても失敗なし!現役猟師愛用道具7選【解体編】

本日の授業は以上です。
今日学んだ内容をまとめます。

本日のまとめ
鹿や猪の解体所要時間|解体ってなん時間かかるの?【解体豆知識17】

解体にかかる時間は、野外解体の場合
●獲物の大きさ
●解体の熟練度
●道具の良しあし
●設備の有無
●天候

等で大きく変動します。

2015年から狩猟をやってきた私の場合、
鹿成獣なら大体平均2時間半前後。

全くの初めての方だと、
鹿で3時間はかかります。
猪はこの倍掛かると考えましょう!

解体は4つの過程があり
それぞれの所要時間は、

●解体準備 ≫ 30~45分 
●皮・内臓の除去 ≫ 40~70分
●肉を取る ≫ 40~60分
●残滓の埋設 ≫ 10~15分

————————————
合計    2時間~3時間10分
(初心者は猪の場合は皮剥ぎで+2時間位)

となります。
参考にしてください。

今日の記事読んで、解体って大変だな~て思いました?

ちなみに、精肉作業はもっと大変です…(泣)
➡️ 狩りで捕獲し解体後の精肉作業(トリミング)はマジで地獄!?

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この記事は猪之山校長が書きました

1968年生まれ、男性。
家庭菜園の野菜が毎年猪や鹿にさんざん食い荒らされ、
狩猟免許を取る事を4年目についに決意。

2015年1月21日にくくり罠の狩猟免許を取得。

住まいは山が近く、周りに田んぼがあり、
日常的にキジ、狸、猿、鹿、猪が闊歩。
時に熊も出没する自然豊かな所。

近くの山で鹿や猪をくくり罠で捕獲し、野外解体。
自宅で精肉作業を行い、家族や両親、親戚、友人と
山の恵みに感謝しつつ美味しく調理し、堪能する。

趣味は釣り、狩り、家庭菜園、果樹栽培、DIY等アウトドア全般と
読書、音楽、映画鑑賞、お菓子作り等多数。

特技は中国語、英語、ブラインドタッチ、投網、社交ダンス

仕事は自営業。家族は妻と子供2人。

当ブログ【くくりカレッジ】は
くくり罠猟初心者の安全と技術・捕獲率向上を
全力応援する為、2024年10月に執筆をスタート。

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